2023/04/29 00:30

アーティストcomihoのロゴが完成いたしました。約2ヶ月ほどかけて「comihoとは何か」を考えてこのロゴが完成いたしました。制作のプロセスを記していきます。素晴らしいロゴ制作は Designer / Art director 北村 拓也さんが、繊細なクリエイションと豊富なデザイン知識により作成してくれました。


まずは、完成したロゴと込めた想いをご紹介します。





comihoの作品の中から「わたし」を見出してほしい
COMiHOの「i」のみ小文字にして、一人一人の女性に向き合う姿勢、意識をイメージしました。
英語の「I」は「わたし」であり、comihoの作品に向き合う中で「わたし」を見出す感覚を持ってほしいと思い、あえて大文字と小文字のミックスにしました。(ロゴを見て「なぜ大文字で i だけ小文字なの?」と思った方、、、素晴らしい着眼点です。)


その背景には、comiho自身の経験が反映されています。小さい頃に読んだ絵本、高校時代に好きだったキャラクター、大人になって触れた映画、いくつになっても没入する世界観が私を支えてくれています。きっと、誰しもが自分の中に支えてくれる世界観を持っていることだと思います。「I」と「世の中」の境界線が曖昧になって溶け込む感覚、「comiho」を通じて「わたし」に向き合う、そんな一種の没入感のある時間を皆様にお届けする憧れを持って、このロゴを作成しました。







時代背景に合わせたデザイン〜これからに向けて少し主張のあるデザインへ〜
次に、デザインの話をしていきたいと思います。私がロゴを作成する際に大切にしたかったことは「comihoっぽさ」と「時代背景を取り入れていること」のバランスをとることでした。

Optimaのヒューマニストサンセリフの書体は、手描きっぽさや温かみがあり、このフォントから「comihoの手描きっぽさ」を取り入れました。一方で、Gil Sansのジオメトリックな書体は、デジタル社会のニュートラルな良さが込められており、この要素も取り入れてもらいました。






最初に出た構成案が以下の6パターンで、↑に至るまで、ブラッシュアップしていただきました。
Instagramの事前調査 も参照にすると、A/D/Eが人気でした。それぞれの詳細をご説明します。






COMIHO自身が表に出ておらず、クライアントや消費者のニーズに答えて誠実に作品作りを行う姿勢を癖のない文字デザインで表現
としてこのシンプルなロゴ案を作ってくれました。シンプルだけど女性的な雰囲気もあり、素敵です。全体的なロゴのシルエットとして取り入れてもらいました。



→iの文字を斜線のデザインにし、i(一人の人間)をポジティブ(前向き、より良い方向へ)作品を通じて変えていく。という意味を込めています。
この時点では明るくポジティブなことを正としており、iにはそのようなメッセージをこめておりました。一方で、悲しむことや落ち込むことも自然な感情なため、その気持ちを取り上げることにも違和感がありました。
最終的に、「comiho」を通じて「わたし」に向き合うという、あえて鑑賞する方の気持ちには触れないコンセプトがすっきりと出来上がりました。


→シンプルにウェディングや女性的な印象が伝わる王道なデザインかと思います。
可愛らしく、ティアラが本当にお気に入りでした。一方で特定のモチーフを入れることは、作品との相性を兼ねて断念しました。



最終的に、様々なデザイン背景を取り込んで、ロゴが完成いたしました。
今後は作品の至る所で活用する予定ですので、ご承知おきをいただければ幸いです。



さいごに
たくさんの素敵なものがあるこの世の中では、comiho作品を好きでいてくれた方も、いつかは忘れてしまうかもしれません。
けれども、おばあちゃんになってなんとなく思い出したり、小さい子にプレゼントできたり、
そんな、心の中でずっと好きでいてもらえるような世界観をお届けできるように、筆を走らせていきたいと思います。
そんな時に、このロゴを一緒に思い出してくれれば、、、と思い、作成の運びとなりました。
今後とも宜しくお願いいたします。